2022/10/07
かやはら行政書士ブログ 第189回 コロナ禍の各支援金で必要だった書類について
令和2年2月頃から始まった新型コロナウィルスの感染拡大により、経済活動が大幅に制限されました。
その後数年をかけた医療体制の整備やワクチンの接種により、経済活動を含む様々な活動が正常化の方向に向かいつつあります(令和4年10月時点)。
この期間中、コロナ禍により経営状況が苦しくなった事業者の為に、政府は様々な補助金や貸付金、給付金等で支援を行いました。
その中で、「新型コロナウィルスの影響により、売上がコロナの前と比較して●%ダウンした事業者に■■支援金を給付します」というものもありました。
そのような給付金の申請をする際には、税金の申告に関わる書類の一部を提出させられました。
当職は税金の専門家ではありませんが、行政手続きの専門家として今後もまた起こるかもしれない事態に備えて、今回のコロナ禍の給付金申請の際に提出させられた税金の申告の書類について説明します。
(1)法人の場合
事業者が法人の場合は、法人税の申告書を提出しました。
たくさん書類がある中で、書類の右上に縦書きで「別表一」と書いてある書類はよく提出させられました。
今後もこの書類を提出させられることがあるかもしれませんので、覚えておいた方が良いでしょう。
また、「法人事業概況説明書」という書類もあります。
これは2ページあります。
1ページ目には事業所で働いている人の人数や1年間の売上(千円単位)等が書いてあります。
2ページ目には、1年間の売上や経費が千円単位で各月毎に分けて書いてあります。
2ページ目の月毎の売上が基準の売上の金額になったり、下がった時の売上の金額の根拠となったりします。
この「法人事業概況説明書」という書類も覚えておいた方が良いでしょう。
(2)個人の場合
個人の場合は「青色申告」と「白色申告」の2種類あります。
当職は税理士ではないので細かい説明は省きますが、どちらも書類の右上に縦書きで「第一表」と書いてある書類があります。
これは「青色申告」でも「白色申告」でもどちらでも提出させられました。
これも覚えておいた方が良いでしょう。
「青色申告」の方には、「青色申告決算書」という書類があります。
「青色申告」をしている方は、1年間の売上だけでなく各月毎の売上が書いてある書類もあります。
これも基準の売上の金額になったり、下がった時の売上の金額の根拠となったりするので提出させられました。